永代供養墓『宝珠の碑』
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なにかわたしにでも できることはないか
2023-08-18
仏教詩人 坂村真民さんの詩に
「なにかわたしにでも
できることはないか」という詩があります。
清家直子さんは全身関節炎という重い病気で、10年
以上寝たきり。動くのはわずかに左手の親指だけでした。
医者にも見放され、自分も自分を見捨てていたそうです。
そのような状況の中、清家さんは、坂村真民さんのこの詩を読んだのです。
そして、彼女は目の見えない人のための「点字」
を知り、「点字本」を作ることを思い立ったの
でした。
わずかに動く左手の親指に点筆をくくりつけ、
一点一点全力を注いで打ちました。
今では100冊以上の点字本ができて、目の不自由な人々に光を与えております。
「なにかわたしにもできることはないか」とそう思い、
一所懸命に点字を打っている間に不思議なことが起きてきました。
いつの間にか左手の人差し指が少し動かせるよう
になり、やがて、右手の指もいくらか動かせるよ
うになったのです。
寝返りもできなかった彼女はベッド起き上がれる
ようになり、今ではコロコロと転がって座敷にま
で出てこられるようになったのです。
世のため、人のために行う善行を仏教では「菩薩行」といいます。
無私の菩薩行には、何か特別の力があるようです。
少しでもいい。どんな小さなことでもいいと思います。
できる範囲で結構です、菩薩行を心がけましょう。
世の中は、少しずつ良くなっていくでしょう。