本文へ移動

新着情報とお知らせ

発想法
2022-01-12
発想法

松永安左門という人は、破天荒な方でした。
しかし、単なる破天荒の遊び人ではありません。
日本の「電力の父」といわれるほどの大事業を
行った方です。この方の若い頃のエピソードです。
……………………

松永安左エ門は三十三歳のとき、
株に失敗、借金だけを残してスッテンテンになった。

その当時、人生は五十年といわれた。

このとき彼は人生五十年なら、
まだ十七年もあると考えた。

十七年しかないとは考えなかった。

そして、十七年もあるなら、
しばらく遊ぶのもよかろうと思った。

遊ぶとはいっても、酒色や歌舞音曲の類ではない。
暮しの些事にとらわれるのは煩わしいと、
二年分の家賃を工面して神戸の灘に家を借り受け、
中国古典の勉強に沈耽したのだ。

自分は何のために生まれてきたのか、
何のために事業家になったのかを
古典を通して追求したのである。

危機に遭遇して人生の原理原則に立ち返る。
この発想法こそ「電力の鬼」と称された
松永の人格を創ったのである。

伝記作家の小島直記氏から聞いた話である。

====================

人は、逆境で育てられるのでしょう。

多くの偉人は、逆境の時に、中国の古典を
勉強することが多いようです。

西郷隆盛も、野村克也も。。。


TOPへ戻る