本文へ移動

新着情報とお知らせ

穴を掘る
2021-08-23
松尾新吾(九州電力特別顧問)
──────────
穴は深く掘れ。
直径は自ずから広がる 
──────────
 

一つのことを真面目に一生懸命やる事が、後々花を
開かせることになるのです。
 
かつて浪人生として、大学の受験勉強をしていた頃、
予備校の英語の講師先生から「毎日、私が作成
した英語の構文3つずつ覚えるようにしてくだ
さい。今、皆さんが使っている私が作成したテ
キストに載っています。
300構文ありますから、100日でできます。
必ず偏差値は10上がります。偏差値50以下の
生徒なら15上がります。保証します。
だまされたと思ってやってみてください。
本当に保障します。」
 
と言われたことがあります。
 
そこまで言うなら、やってみようかな、と思っ
ていたところ、
 
「と、ここまで言ってもやらない人が多いん
だよなぁ。
 やる人は、100人のうち、20人。100日続
けられる人は その20人の中でも1人か2人か
な。
 繰り返します。だまされたと思って、やっ
みてください。」
 
そこまで言うのなら、ということでやってみ
ることにしました。
100日で終わらず、結果的には120日くらいか
かりましたが、300の構文は、しっかりと頭の
中に叩き込みました。
 
それで、どうなったのか、偏差値は12ほど上が
りました。
今まで不得意だった英語が、得意科目になりま
した。
 
それだけではありませんでした。
国語も成績が上がりました。つかみどころのな
い国語の練習問題をやっていると、この問いの
回答は、ここがひっかけになっており、このよ
うに解答すればいいんだな、と、問題文を読ん
でいるだけで、設問を読まなくても、解答がス
ラスラ出てくるようになったのです。

 
英語のあなを深く掘ったことにより、
勉強という直径は広がって、国語に波及し
国語の成績まで上がったのでした。

 
このことは、仏教の勉強にも当てはまりまし
た。
日蓮教学の素晴らしさが分かると、同時に道元
上人の救い親鸞上人の救いも、理解できるので
す。
 
一つ所を深く掘っていくと、他のこと
も深く掘っていくことになっているのですね。
TOPへ戻る