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悟り とは。
2020-08-26
正岡 子規の言葉
 
「悟りという事は、いかなる場合
 にも、平気で死ねる事かと思っ
 ていたのは間違いで、いかなる
 場合にも、平気で生きている事
 であった。」


死と言うものは、基本的にはいつ訪れるかはわかりません。
だからこそ、生きている間には、その「生」に感謝して、
その「生」を無駄にすることが無いように、輝いて生きて
いくことが大切です。

一方で「死」と言うものは、怖いものです。多くの人は、
そのうち来るだろうが、ま、まだまだ来そうもないと高
をくくっております。

しかし、正岡子規は違っていました。
当時は不治の病と恐れられていた「結核」を患っており、
日々やせ細っていく自らの身体の様子や、咳き込むとき
の出血、またその血の多さに、「死」がすぐそばに来て
いることを知っていたのです。

正岡子規は、最初は「死」に臨んで、平気でいられるよ
うに、自らを律していたのだと思います。
しかし、その後思索を深めていく間に、やせ細っていく
身体や出血の多さに対しても平気でいられることこそが、
本当の悟りであると気づいたのでした。

明鏡止水の境地と言う言葉がります。
どの様なことがあっても、取り乱すことが無く、自らを
律する心です。しかも、無理に律するのではなく、その
運命を喜んで平然として受け入れること、これが「悟り」
なのです。

それでは、そのことが実践できるのか、と言われれば、
その時が来ないとわからないのだと思います。
日々、自らを持し生きてまいりましょう。
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